こんにちは!カナです。
HBR podcast のなかのエピソードの一つをピックアップ。
「The Fundamental Human Relationship with Work」
ゲストは人類学者のJames Suzman、
「Work: A History of How We Spend Our Time」の著者です。
HBR podcastはHarvard Business Reviewなので、
ビジネスと論点が常に繋がるようになっているのですが、
人類学者からみた「これからの仕事のありかた」は私は初めての視点でした。
そもそも仕事って何?
仕事といえば、
「一生懸命働いて、だらだらしているのが悪で、頑張れば成功する」
が当たり前になっていますが、果たして本当なのでしょうか?
それをエピソードでは冒頭で投げかけます。
アフリカの狩猟民族の話
人類学者のゲストはアフリカに行った際にあった民族について紹介します。
その狩猟民族は、週に15~17狩猟に行き、20時間くらい火起こしなどの家事をして十分な幸せを得ています。
they were able to meet their basic needs on the basis of very little effort.
And what this did was it bred an economic system based not on their assumption of scarcity, not on their assumption that we’ve got to fight for everything all the time, but actually an assumption that the environment will always be able to provide for your basic needs on the bases of one or two hours spontaneous effort, whenever you need it.
ものがなくなるのではないかという考えではなく、
地球は必要なものを必要なときに与えてくれるという考えです。
狩猟と農耕
ゲストはもう一つ面白い例を出します。
狩猟は、狩猟にいってリターンがすぐでてくる。
一方で、
農耕は、リターンまでの時間がとてつもなく長い。
この農耕の始まりが「現在の仕事への概念」。
つまり、
「頑張って苦労して未来への投資をしながら働くことがよいこと」
へと繋がったのではないかといいます。
もうそんな一生懸命働かなくて良い?
「もう生産性もあがったし、もう一生懸命働かなくてもいいのではないか?」(エピソードの14:30ごろ)
ゲストはその答えとして、以下のように述べています。
we are cultural creatures.
We like certainty in life and we’re in a sense programmed by circumstances.
We are what we’re born into, incredibly plastic brains.
I mean it literally gets hardwired, our habits, our beliefs, our processes – you know,
it really is why you can’t teach old dogs new tricks.
A part of it is habit and culture. An established culture norm.
人間は文化や環境、習慣によって考えるもの。
だから、一度、冷静に、客観的に、この価値観、この考え方ってどうなの?
って考えてみてもいいのかもしれません。
テイラーの科学的管理法がでてきたときに
反対意見があった一つの理由は、
「効率性を追求してしまうと人々の作る喜びを奪うのではないか」
ということであったそうです。
さいごに
副業解禁やみずほ銀行の週4勤務、ANAの兼業OKなど本当にどんどん仕事のあり方が変わってきています。
it spells the death of orthodox economics because it spells effectively the end of scarcity and the end of the need for people to exchange labor and constantly with one another.
And what he does say is he says, this will bring about an extraordinary change in morals and how we organize ourselves morally and socially.
And I think that is the big leap that we’re going to have to come to terms with.
コロナで無理矢理変わった感じもありますが、副業解禁などは以前からの話しでしたから、
「一つの会社、一つの仕事で、一生懸命、苦しみながら働く」の価値観はそろそろ更新した方がいいのかもしれないですね。
人類学からみた「仕事のありかた」、面白かったです。
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