こんにちは!カナです。
「TRANSPARENCY IS THE BEDROCK OF ETHICS」と「LEADING A TEAM WITH BREAKTHROUGH THINKING」という二つの記事を読み、「倫理」と「リーダーシップ」という二つの違うテーマでありながら共通する点を検討します。
イノベーションに大切な要素としての透明性
イノベーティブなチームをつくる
「LEADING A TEAM WITH BREAKTHROUGH THINKING」の記事で、イノベーティブなチームを作るのに「Enrollement, engagement and empowerment (3E approach)」の三つの要素を紹介しています。その中の1つについて
Enrollment (参加させる)
リーダーは自分が「何をしているか」はわかっているが、かなり少数のリーダーしか自分の行動をプロセスや理論的背景と共に明確に説明することができない。
リーダーは人々を巻き込むためには順番として、why(目的)から始め、how(価値観、行動、差別化)、what(商品、結果)を伝えるべき。
と述べています。
人を巻き込むためには情報共有の大切さを言及しています。
風通しの良さが倫理の基盤である
「TRANSPARENCY IS THE BEDROCK OF ETHICS」の記事では、風通しの良さの重要さを紹介しています。強固な関係を築くには、
オープンなコミュニケーション、正直さ、定期的なフィードバック、敬い、間違いを認める、賞賛するが含まれるとして、”情報の共有”という事実のみではなく、なぜリーダーがその決断をしたかの俯瞰的なものを含む
と紹介しています。
風通しの良い文化のある会社では、従業員は彼らの努力がどのように企業のゴールに貢献しているかを理解しています。・・・従業員に自分たちがなぜこの業務をしているのだろうと考えさせないこと。風通しの良さというのは「nice to have(持っていると良い)」ではない。・・・Great Place to Work institue は信頼が高い文化をもつ組織はイノベーションを起こしやすく、株価のリターンも2,3倍平均より高く、人の入れ替わりも50%競合より低いというデータがある。
二つの記事の共通点
どちらの記事も、リーダーの情報共有の大切さについて言及しています。情報共有することによって、従業員の会社へのEngagementを高め、信頼関係を築き、結果、会社として成果を出す。
自分の仕事が無意味に感じ、自己効力感が感じられないと、人はやる気が減り、会社への信頼が減っていきます。従業員にイノベーションを要求する前に、リーダーは情報を怠らず、従業員会社への信頼を高めることから始める必要があると二つの記事から窺えます。
ここで疑問に浮かぶのが、「どこまでの情報をどこまでの範囲の人に」や「本当にすべて全員に言う必要があるのか」です。会社で働いていると「自分たちにはこんな情報を関係ないし、業務が滞るからこの時間も無駄」という人と「情報が回ってきていないんだが」という人がいるということ。
重要なのは、従業員の信頼を得るためと自己効力感を失わない為の情報共有です。従って、適切な情報を適切な範囲で適切な人に抜けもれなく伝えることが大切であるという、かなり基準が難しいことになりました・・・。これはone on one 面談でサポートするのが効果的でしょう。
最後に
リーダーは会社が大変な状況になったとき、例えば今のような経済状況下こそ、積極的に従業員とコミュニケーションを取るべきです。なにも情報がこないと、従業員は不安になり、仕事に集中することができなくなるかもしれません。途中経過でも情報共有されることにより、従業員は仲間の一部となり、困難を乗り越えようという気持ちが高まります。
「TRANSPARENCY IS THE BEDROCK OF ETHICS」でも以下のように述べています。あえて英語のまま引用いたします。
It isn’t advisable to be silent, thinking that employees will forget about the situation or circumstance. They’d appreciate a status update and any insight on the rationale behind decisions that leaders make.
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