投資分析に使われるNPV とIRRの違いを知ろう

会計分析アカウンティング

こんにちは!カナです。

 

今日は、投資分析でよく使われる、NPV(正味現在価値)とIRR(内部収益率)の違いをざーっくり説明したいと思います!

 

会計に関わる人のみならず、どんな部門にいても知っていて損はないので、是非これを機会に♪

analysis

そもそも投資分析とは?

新製品に生産ラインを投資したり、マーケティングや設計者等の人件費を投資したり、一つのものを市場に展開するためには、この投資は将来にどのような結果をもたらすかどうかを見極めることが必要です。

そのための分析に現在好まれて使われている手法のなかの一部がNPVやIRRです。

NPV(正味現在価値)とは?

現在価値に換算された利得の合計額 ー 最初の投資=NPV

将来期待される金銭的な利得/損失の現在価値をベースに計算されます。現在価値に換算する利率は会社ごとに設定があると思います。

長所

  • 現在価値で換算されていること。
  • 投資資金に上限がある場合、他のプロジェクトとの比較が容易であること。
  • レートを途中で変更したものを交えることができる。

短所

  • NPVの問題点は、「同じようなプロジェクトで再投資される」という前提のもの計算されていることです。ほとんどのケース似たような状況で似たようなプロジェクトというのはないということに注意が必要です。
  • 金額換算なのでレートでは出すことができない。

IRR(内部収益率)とは?

NPVがゼロになる現在価値に換算する利率を計算するツールです。

長所

  • 現在価値で換算されていること。
  • NPVよりもDecision makerが把握しやすい。それはたいていの場合、ハードルレートという足きりボーダーがあるから。

短所

  • NPVと同様で「同じようなプロジェクトで再投資される」という前提のもの計算されていることです。ほとんどのケース似たような状況で似たようなプロジェクトというのはないということに注意が必要です。
  • 途中で再投資がある場合、IRRが一つ以上存在する、もしくは、計算ができない。
  • 相互に排他的なプロジェクトの場合比較することができない。

NPVとIRRの違いは?

私は、NPVは投資の規模感を説明するもので、IRRを投資のクオリティを説明するものとイメージで捉えています。

 

例えば下に簡単なケースを提示します。

NPVIRR
ケース1250万15%
ケース215万80%

 

この二つを比較したときに、

大きなリターンを求める会社ほどパーセンテージでみた投資に対するリターンよりも金額ベースでのリターンを求めるのでケース1を選びます。

一方で、ローリスク、ローリターンを求める会社はおそらくIRRの数値がよいケース2を選びます。

 

勿論、NPVもIRRも会社独自のthreshold(ボーダーライン)があると思うので、それが基準値になるかと思います。

まとめ

NPVの違いとIRRの違いはなんとなく理解いただけたでしょうか?

エクセルで数式で簡単に計算ができるので是非試しに計算をしてみてください♪

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